徒歩で行ける三県境 もちろん自転車でも行ける

 『三県境』というのは「三つ県の県境が一点で交わる場所」です。今回紹介する三県境は、群馬県・栃木県・埼玉県のものです。

 場所は渡良瀬遊水地のすぐ近くで最寄駅は東武日光線の柳生駅です。

 県境はよく山の頂点や河川の真ん中に引かれているので、簡単に行けなかったりします。そのため、三県境となるとそこへたどり着くのはもっと困難です。例えば、群馬県・栃木県・埼玉県の三県境から2.3kmほど東にある栃木県・茨城県・埼玉県の三県境は渡良瀬川の中に、埼玉県・東京都・山梨県の三県境は標高2017mもある雲取山にあります。

 となると、群馬県・栃木県・埼玉県の三県境に簡単に行けるのはどうしてでしょうか。板倉町の公式サイトにその三県境ができるまでの歴史が記載されていました。

以前の渡良瀬川は現在の栃木市と板倉町の行政界を流れ、その一部の河道は曲がりくねっていて「海老瀬の七曲がり」と呼ばれ、洪水の際に幾度も破堤していました。そのため、明治43年から着手された渡良瀬川の改修工事のなかで、その河道を現在の渡良瀬川の河道に変える工事が行われ、大正7年に通水しました。これにより「海老瀬の七曲がり」と呼ばれた河道は廃川となりました。

また、現在の加須市と板倉町の行政界を流れ、渡良瀬川の「海老瀬の七曲がり」に合流していた谷田川も、渡良瀬川の改修工事と併せ一部河道を変えることとなりました。これにより県境となっていた渡良瀬川の海老瀬七曲がりと谷田川の合流箇所は廃川となり、その後、渡良瀬遊水地の造成工事により発生した土砂で埋め立てられ、周辺は耕作地の整備が行われ、現在の平地にある「歩いて行ける三県境」となりました。

引用元:歩いて行ける「三県境」 – 板倉町
URL:https://www.town.itakura.gunma.jp/cont/s021000/d021010/20160609113735.html

 東京23区や埼玉県南東部からここへ行くのに便利なのは緑のヘルシーロードと江戸川自転車道だと思います。ただし、緑のヘルシーロードで三県境へ行くときは緑のヘルシーロードを加須市付近で降りて一般道を15~20km走ることになるかと思います。

 ここへ行ったのは当時の私は緑のヘルシーロードの存在を全く知らない人だったので一般道を必死に走りました…。(´・ω・`) 国道122号は走りやすい区間があるのですが、そこへたどり着くまでに何回も道を間違えました。

 三県境はこのようになっています。

2019年の写真です。現在は看板の文字が見えにくかったりします。

 水路の幅はほとんどないので、ここに立って自撮りすることも、自転車を横に倒して置いて写真を撮ることも可能です。ただ、もちろんほかにも写真を撮ろうとする方がいる場合があるのでそのときは自転車をそこにおいて撮るのは結構迷惑になると思います。

 私がここへ初めて行ったのは2019年のことで当時は柳生駅のすぐ近くにコンビニがあったのですが、どうやら今はなくなってしまったみたいです。しかし、『道の駅かぞわたらせ』がすぐそこにあるので食事をとるときはそちらを利用すれば問題ありません。『道の駅かぞわたらせ』は自転車置き場もしっかり整備されていて、そこからは渡良瀬遊水地を眺めることができます。

 もし自転車でここに来て、時間に余裕がある方は渡良瀬遊水地をサイクリングするのがオススメです!(私は貧脚なので三県境に来るだけで疲れてしまい渡良瀬遊水地をサイクリングできませんでした…)

渡良瀬遊水地

 余談ですが、この三県境の公園、Googleマップやマピオンを見ると三県境の位置と若干ズレています。一方、Yahoo!地図やOpenStreetMap、Google Earthではズレていません。どっちが正しいのかはよくわかりません。

 

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