OpenStreetMap もしかしたらサイクリングに便利かも…??

 最近私はいろいろと忙しくてすぐに書けるネタがなかったのですが、短い話であればあるのでそれについて書こうと思います。

自転車向けの地図は…

 サイクリングロードが描かれた地図というのはあまり見当たらないものです。スマホの地図アプリといえばグーグルアップルの地図が定番だと思います。とは言っても、日本において自転車の地図は未発達と言える状況で、グーグルマップの自転車のルートにおいては自転車が走りにくいようなところを案内することもしばしばあります。やはり自転車ナビタイムが一番信用できるものになりますが、ナビタイムは多くの機能が有料なので私のような2週間に数回しかサイクリングに行かない人には不向きでしょう…。

 ですが、OpenStreetMap(オープンストリートマップ)が便利、かもしれません。

 グーグルマップは自転車のルートの検索はできるものの、現時点(2021年5月)でサイクリングマップを表示することが日本ではできません。一方、OpenStreetMapにはサイクリングマップが存在します。

OpenStreetMapとは?

 そもそも、OpenStreetMapとは一体何でしょうか。今まで聞いたことのない方がいるかと思います。

OpenStreetMapとは地図そのものを作成し、さらに地図に描かれたさまざまな情報を共有するためのツールです。OSMへは誰でも手を加えることができます。そして実際、毎日数千人もの人たちが、このプロジェクトへの加筆修正を加えています。このプロジェクトでは、地図を紙ではなくコンピュータの上に描きます。ですが、このガイドの中で紹介されているように、コンピュータを使っても、紙を使っても、地図の書き方に大きな違いはありません。土地の利用方法や道路などを示すには線を描きますし、学校や病院を表すにはシンボルを使います。重要なのは、OSMはインターネットの上に保存され、誰しもがアクセスでき、すべてが自由 (フリー) である、ということです。

引用元:LearnOSM
URL:https://learnosm.org/ja/beginner/introduction/

 私の中でのイメージとしてはWikipediaのような存在の地図、といった感じです。私はやったことがありませんが、誰でも編集ができるのですね。

サイクリングマップを表示してみる

 それでは、実際にOpenStreetMapを使ってみましょう。

 上の写真にあるように、サイクリングロードがしっかりと表示されます。実は、この非常に単純な自転車用の地図という機能はグーグル、ヤフー、マピオン、地理院地図…などなどあらゆる地図が対応していないのです。さらに、使用してみたところこの地図は結構正確でした。「こんな道グラベルロードかマウンテンバイクじゃないと走れないよ(´;ω;`)」のような道が自転車道として示されていることはあまりなかったです。ただ、誰でも編集できるというのは誤った情報が載りやすいということなので、その点には注意してください。

しかし、弱点が

 サイクリングマップも搭載されたOpenStreetMap、一見すると本当に便利なものですが人によっては致命的な弱点となるものがあります。その弱点というのは…

 これは、東京都の葛西から埼玉県の熊谷までの経路を検索したときに出た経路の一部です。小さな通りを何度も右折左折を繰り返すという、とんでもないルートになっています。そうです。OpenStreetMapの弱点は経路検索機能があまりよくないことです。

 出発地点と目的地を同じにしてグーグルマップで検索すると、経路の大部分が荒川自転車道と国道17号になります。恐らく、ナビタイムでサイクリングロード優先で検索すればほぼ全て荒川自転車道になるかと思います。

 多くの地図アプリのナビは自転車向けにつくられていないため、サイクリングロードが真横にあってもそっちを案内しないことがあります。あとになってから「サイクリングロードあったのかい…」となるのを防ぐためにはグーグルマップなどのナビのついでにOpenStreetMapの力を借りるのがベストかもしれません。

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