荒川「実は私、川幅日本一なんです…」
2021年5月22日
2021年9月23日
日本屈指の大河川といえば、利根川、信濃川、天塩川の3つでしょう。この3つの河川は、日本において川の長さと流域面積の上位3位を独占しています。
幹川流路延長(km) | 流域面積(km²) | |
信濃川 | 367(1位) | 11,900(3位) |
利根川 | 322(2位) | 16,840(1位) |
石狩川 | 268(3位) | 14,330(2位) |
荒川 | 173(15位) | 2,940(19位) |
数値を見ると、荒川が大河川でないように感じます。幹川流路延長というのは簡潔に言うと川の長さのことですが、信濃川は荒川の2倍以上もあるのですね。
そんな荒川ですが、タイトルにあるように川幅は日本一なんです。そして、これは人によっては荒川自転車道の見どころでもあります。
川幅日本一は、鴻巣市と吉見町にまたがっていて、その長さは2,537mもあります。
「あれ、地図だとあんまり川幅広くないんだけど…」
と、初見であれば思います。それもそのはずです。そもそも「○○日本一」などの順位を決めるときには計測のやり方や基準をしっかりと定めなければいけません。では、日本で言う「川幅」とは、一体何のことを指すのでしょうか。
鴻巣市と吉見町の間を流れる荒川の川幅は2,537メートルあり、日本一です。普段の川幅は数十メートル程度ですが、国土交通省は河川敷を含めた堤防間を「川幅」と定めています。
引用元:鴻巣市ホームページ
URL:http://www.city.kounosu.saitama.jp/shisei/gaiyo/4/1455525739895.html
つまり、堤防と対岸のもう一方の堤防までの距離が「川幅」ということになります。
この荒川の川幅日本一の場所は荒川自転車道を走っていれば簡単にたどり着くことができます。サイクリングロード上にこのような要素がときどきあると少し嬉しくなりますね。
川幅といえば、中国の長江は川幅が10kmくらいになる場所があるそうです。参考までに、瀬戸内海を縦貫する瀬戸大橋は全長9,368m(出典:坂出市)です。世界は規模が大きいですね(;’∀’)